設計の進め方

設計のご相談を受けてから、建物の完成までの間には、いくつかの段階があります。 ここでは、完成までのプロセスを、順を追って説明します。

調査・企画

建築主様のご要望やご予算等をお聞きし、敷地や法規上の与条件を調査した上で、どのような建物を建てることができるのか、その可能性を検討します。 その検討結果として、こちらから、基本的な図面(平面図・立面図・断面図)、透視図、模型等を提示いたします。 また、概算の工事費も合わせて提示いたします。 この段階では、どのような可能性があるのかを様々なやり方で探っていくことに重点を置いて進めていきます。 通常、幾つもの案を作成し、それぞれの良い点、悪い点を説明いたします。 ここまでは無料です。

基本設計

調査・企画段階で提示したものを気に入っていただけた場合は、設計および工事監理の契約を結ばせていただいた後、より具体的な設計を進めていく段階に入ります。 この段階では、それまでに検討した様々な可能性の中から一つの案に絞り込み、完成時のイメージを明確にしていきます。 具体的には、模型や透視図を用いてスタディし、打合せを行なっていきます。

実施設計

この段階では、基本設計段階で明確になったイメージを実現するのに必要な、建物の各部分の詳細な実施設計図書の作成を行ないます。 実施設計図書とは、次の見積調整の段階において、実際に建設を行なう工務店が工事費を見積り、建築主様が工務店と工事請負契約を結ぶのに必要な図面資料のことです。 また、工事に必要な建築確認申請等の法的な手続きの作業も行ないます。

見積調整

実施設計図書を基に、複数(通常3~6社)の工務店から見積りを取り、それぞれを比較した上で工事請負契約を結んでいただく工務店を決定します。 その場合、単に工事費の金額だけでなく、見積内容、類似した建物の施工実績や評判等を総合的に加味した上で、信頼できる工務店に決定いたします。

建設工事

工事請負契約を工務店と結んでいただいた後、建設工事がスタートします。 この段階では、設計者は、工務店が実施設計図書の通りに施工しているかどうかチェックし、工事の経過を写真等によって報告いたします。 最後に検査機関等の検査を行なった後、お引渡しになります。

完成後

お引渡し後もより長く建物をお使いいただけるようアフターケアをいたします。